新潟県上越市が建設を計画している仮称・厚生産業会館。18億3500万円とされてきた建設費が、10億6000万円増額され28億9500万円と約1.6倍になったことをめぐって、インターネットやSNSを駆使した市民による運動が起きている。インターネットの署名サイト「Change.org」で署名活動が行われているほか、フェイスブック(Facebook)上では市民有志が、2014年9月22日にこの問題を取り上げた市議会一般質問の傍聴を呼び掛けたところ、普段は閑散とした傍聴席がこれに呼応した市民で埋まった。
仮称・厚生産業会館の建設は村山秀幸市長の公約。市の説明では市民参加型ワークショップでの提案などを反映したことや建築資材の高騰などが理由だが、財政が厳しい中、建設費値上げを疑問視する声が出ている。
ネット署名サイトの署名の主旨は、建設費を値上げしたことなどについて市議会にもう一度審議させ、是非を問うよう村山市長に求めている。9月22日午後の時点で169人が署名している。
また、フェイスブックでは市民有志が、この問題についての一般質問の傍聴を呼び掛けた。その結果、約30人が傍聴に訪れた。この日、一般質問したのは滝沢一成市議。滝沢市議は規模縮小か建設の中止・延期を求めたが、受け入れられなかった。
傍聴を呼び掛けた40代の男性は議会傍聴後、「一言で言えば予想通りの内容でしたが、ここからがスタートです」とコメントした。
フェイスブックでの活動の一端
↓議会傍聴呼び掛け
https://www.facebook.com/events/693057044102444/
↓傍聴後の感想や今後に向けての論点整理などの議論
https://www.facebook.com/groups/1539069239638113/
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