上越市の80代女性 オレオレ詐欺で200万円被害

上越署は2014年9月16日、新潟県上越市内に住む80代女性から特殊詐欺(オレオレ詐欺)の被害届を受理したと発表した。被害額は200万円。

発表によると、9月11日午前8時頃、女性の自宅に男の声で電話があった。女性が息子の名前を出して確認したところ「そうだ。いたずら電話が掛かってくるので携帯を変えた」「風邪を引いてせきが出る」などと言われた後、「未公開株の取引で失敗した。投資した金は友達の会社の金で、友達も俺も警察に捕まる。200万円貸してほしい。今友達のいる東京に向かっているからお母さんも200万円を持って東京に来てほしい」と言われた。

信用した女性は現金200万円を持って、指示された東京都内の公園に行った。すると男から連絡があり「弁護士が代わりに行くので渡してほしい」などと言われ、同日午後8時頃、公園に現れた弁護士を名乗る男に現金を渡した。

16日に携帯電話の番号に掛けたがつながらず、息子の勤務先に電話して本人と話をしたところ、だまされたことに気付いた。

同署は「子供からの電話で風邪を引いた、携帯電話の番号が変わったというのは特殊詐欺の典型的手口。元の番号にかけて確認してほしい」と呼び掛けている。

このほか上越市内では16日、県警の警察官をかたる不審電話が相次いだ。警察官や市職員をかたって詐欺と思われる不審電話が多発しており、市は注意を呼び掛けている。

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