上越警察署は2014年9月17日、新潟県上越市内に住む70代女性から特殊詐欺(架空請求)の被害届を受理したと発表した。被害額は980万円。
発表によると、女性の自宅に8月27日に金融関連会社を名乗る男から電話があり「会社の1500万円の証券購入で名義を貸してほしい。一口150万円で新潟県に人にお願いしている。お金は全額返す。顧問弁護士がいるので安心して」などと言われた。信用した女性はこの日のうちに準備できた現金130万円を宅配小包で指定された東京都内に送った。
その後、同じ会社を名乗る男から電話があり「あなたの名義貸しで金融庁の監査が入ることになった。財産が没収されたり、警察に捕まるかもしれない」「1500万円分払ってもらえれば大丈夫。当社の名義になれば全額返す」などと言われ、8月29日と9月1日の2回にわたり、計850万円を宅配小包で最初に指定された住所に送った。
その後、「あと520万円送ってほしい」と言われたが現金を用意できず別に住む親族に事情を話したところ、被害に気づいた。
同署は「心当たりのない会社からの電話や名義を貸してほしい、宅配小包での送金という流れは特殊詐欺の典型的な手口。一人で判断せず身近な人や警察に相談して」と呼び掛けている。