もやしの製造販売を行う「有限会社吉野もやし栽培所」(新潟県上越市本道、資本金300万円)が2014年8月20日までに事業を停止し、弁護士に事後処理を一任した。今後は任意整理の予定。帝国データバンク上越支店の調べでは負債総額は約8500万円が見込まれる。
同社は1954年4月創業、74年12月に設立され、地元の食品スーパー、飲食店向けにもやしの製造販売を展開していた。年売上高は4000万円前後で推移していた。
だが近年は原料の豆が高値で推移。販売する製品の価格帯が低価格で、同業他社との競争もあり販売価格への転嫁が難しかった。2013年9月期は若干の利益計上ができたものの、翌14年9月期以降は原料の確保が十分でなく売上は減少し採算も悪化した。また設備投資による借入金の返済負担もあって資金繰りが悪化。資金調達も限界に達し事業継続を断念した。