映画「ある精肉店のはなし」が8月下旬、高田世界館で上映

牛の飼育から屠畜解体まで一貫して行っている精肉店一家を追ったドキュメンタリー映画「ある精肉店のはなし」(2013年)が2014年8月22日から31日、新潟県上越市本町6の高田世界館で上映される。初日に監督が舞台挨拶を行うほか、初日と30日に「いのちを味わうバーベキュー」が開かれる。

監督は原発問題を描いた『祝(ほうり)の島』がシチリア環境映画映画祭で最優秀賞を受賞した纐纈(はなぶさ)あやさん。2作目の今作は仕事に誇りを持って生き、人は命を食べて生きるという生の本質を見つめ続けている一家の1年間を記録した。

大阪貝塚市にある北出精肉店の一家4人は牛を屠畜解体する仕事ゆえ、いわれなき差別を受け続けてきた。映画では、代々使用してきた屠畜場が102年の歴史に幕を下ろし、北島精肉店も最後の屠畜を迎える。家族の息の合った手わざで牛が絶命し、次々さばかれていくが、不思議に残酷な感じがない。「命をいただく」というありがたさがにじむ、前代未聞のドキュメンタリーに仕上がった。

上映は8月22~31日だが、27日は休み。時間は午前10時と、午後2時から(8月22日のみ午後1時から)。22日は各上映後、纐纈あや監督が舞台挨拶する。また、22日と30日には、午後2時からの上映終了後、同館駐車場で「いのちを味わうバーベキュー」が開かれる。料金はカンパ。

料金は前売り1300円、当日1700円。シニア、学生などの割り引きもある。前売り券は市内プレイガイドで発売中。問い合わせは同館の上野さん、090-4492-4092。

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映画予告編