上越信用金庫はこのほど、上越地域の中小企業を対象にインターネットなどの情報技術(IT)活用の実態調査結果を公表した。ツイッターやフェイスブックといったソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を事業上で利用している企業は約1割にとどまり、このうち7割がフェイスブックを利用しているという結果となった。
同金庫が2014年6月、上越地域の中小企業328社を対象に調査し、292社から回答を得た。
インターネットの活用については、「活用している」が70.9%、「活用していない」が29.1%となった。「活用している。」の内訳は、「販売・受注・見積もり受託など」(53.6%)が最多で、「インターネットバンキングによる資金決済」(44.0%)、「ホームページによる宣伝広告」(34.8%)が続いた。
今年4月にサポートが終了した米マイクロソフトの基本ソフト「ウィンドウズXP」について、6月中旬時点で「まだ使用している」と答えた企業は20.5%。内訳は「業務繁忙のため使用中」(11.6%)が回答の半数以上を占めた。
SNSの事業上の利用状況については、「利用している」が12.0%、「利用していない」が79.5%。最も利用しているSNSは、フェイスでSNS利用企業の約7割弱が利用している。一方、SNSを利用していない企業に今後の方針を聞いたところ、「今後も利用しない」(37.7%)と「わからない」(20.9%)を合わせると約6割近くが利用に消極的な回答となった。
IT化を進めるにあたっての問題点や課題については、「活用方法に関する知識不足」55.1%が最も多かった。このほか「セキュリティーの確保への不安」(29.1%)、「情報分野に長けた社員の不足」(29.1%)となった。
↓上越信金の景気動向調査結果のページ(2014年7月18日公表分にIT活用調査の結果が含まれています)
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