なぜ?水泳金メダリストの岩崎恭子さんがマラソン大会に

バルセロナ五輪金メダリストの岩崎恭子さん(35)をゲストに迎え、「第2回うらスポマラソン」が2014年6月15日、新潟県上越市浦川原区で開かれた。「マラソンが大好き」という岩崎さんは、笑顔で5kmコースを走り、ゴールではハイタッチでランナーを迎えた。

5kmを笑顔で走った岩崎さん
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ゴール後はハイタッチでランナーを迎えた
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岩崎恭子さんは、中学2年生で出場した1992年のバルセロナ五輪の平泳ぎで金メダルを獲得。インタビューで「今まで生きてきた中で、一番幸せです」と語り、一躍時の人となった。2009年に結婚、11年に長女を出産し、現在はスポーツコメンテーターや水泳インストラクターとして活躍中。

最近は泳ぐより走る方が多いという岩崎さんは、笑顔で5kmコースを走り、「ちょっと暑かったけれど、緑や風が気持ち良かった」と話す。ゴール後は入ってくる選手をハイタッチで迎えていた。

マラソン大会のゲストに元水泳選手を迎えるというのは、非常に珍しい。マラソン大会にマラソンの金メダリストを呼ぶには、予算が足りないというのが裏事情。だが、主催のうらがわらスポーツクラブは、長年ジュニアスポーツ団体を指導してきたこともあり、子供たちがメダリストと直接触れ合える機会の重要性を認識していた。

中学生とのディスカッションで、記念の色紙を書いた岩崎さん
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生徒に金メダルを触らせる岩崎さん
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大会には浦川原中学校の生徒116人も全員参加し、ゴール後には岩崎さんとのパネルデイスカッションを企画。残念ながら同校に水泳部はないが、野球部や剣道部、吹奏楽部らの代表がパネラーになって岩崎さんに質問を浴びせた。

生徒から「緊張しない方法」を問われ、「体重コントロールができていなかったり、練習が思うようにいかなかったときに緊張する。準備をしっかりすることが大事」と話した。また「試合の日は何時に起きたらいいか」との問いに「私の場合は午前9時、10時ごろの大会なら5時に起きて準備した。体をちゃんと起こしてやることが大事。その日の体調をメモに書いておくといい」と答えていた。

閉会式でインタビューに答える岩崎さん
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