鉾ヶ岳に「猿」が出た!上越市内からも見えるよ

糸魚川市にある鉾ヶ岳(1,316m)に「猿」や「種まきばあさん」と呼ばれるユーモラスな雪形が出ている。上越市桑取地区の土口、東吉尾から見えるほか、中ノ俣や儀明、謙信公大橋付近からも展望できる。

鉾ヶ岳の「猿」「種まきばあさん」(上越市中ノ俣で撮影)
saru

位置図
猿図

確かに猿と言えば猿だし、人の形といえばそうとも言える。妙高の跳ね馬のような美しい造形ではないが、遠くからもはっきり見えるし、毎年必ず出現する雪形である。

『桑取谷民俗誌』(上越市発行)によると、上越市土口では「猿が袋を下げたら、スジ(稲の種籾)をまけ」という伝承があり、かつては雪形を農作業の目安にしていた。同市東吉尾では、猿ではなく「種まきばあさん」と呼ぶ。人が両手に種袋を下げている形だという。

上越市高田市街地からは南葉山や金谷山などに隠れて見えないが、県道横畑・高田線を中ノ俣方面に向かい、地球環境学校の手前付近で展望できる。謙信公大橋付近や直江津地区の国道18号上からも見られる。

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