2013年10月に東京・神保町の岩波ホールで公開され、平日にも長い行列ができ満席が続いた話題の映画「ハンナ・アーレント」が2014年6月1日、新潟県上越市本町6の高田世界館で上映される。上越映画鑑賞会主催で、上映時間は午前11時、午後2時、同6時の3回。
ドイツで生まれ、第2次世界大戦中にナチスの収容所から逃れてアメリカに亡命した哲学者ハンナ・アーレントの不屈の戦いを描いた実話。アーレントがナチス戦犯アドルフ・アイヒマン裁判を傍聴し、イスラエルはアイヒマンを裁く権利があるのか、などを考察したレポート「エルサレムのアイヒマン」を発表する。ナチズムを擁護しているのではないかとすさまじい非難を浴びながらも、思考を停止することに問題の本質があると訴える。最後の8分間での「思考すること」の講義シーンは圧巻。
チケットは春陽館書店、柿村書店、高田文化協会、喫茶プー横丁、アコーレサービスカウンターなどで発売中。料金は一般前売り1500円(当日1700円)、中・高校生は当日のみ800円。問い合わせは、事務局のプー横丁025-525-6990。