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上信越道の信濃町-上越間で4車線化着工 災害時にも威力

6年前

上信越自動車道で唯一対面通行区間だった長野県の信濃町インターチェンジ(IC)から上越ジャンクション(JCT)間の4車線化工事が今月末から始まるのを前に2014年5月18日、新潟県妙高市の新井ふれあい会館で工事着工式が行われた。今月末に北陸新幹線と交差する金谷山トンネル(355m)の工事に着手するほか、本年度中にトンネル5本、橋梁20橋すべての工事に取り掛かる。完成は2018年度末の見込み。

なぜか屋内で行われたくわ入れ式
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東日本高速道路新潟支社の主催で行われた工事着工式には、来賓や関係者など約200人が出席した。祝辞に立った新潟県の泉田裕彦知事は、2012年4月に群馬県藤岡市で起きた乗客7人が死亡する高速バス事故を取り上げ「(上信越道)が十分な機能を持っていなかったので、遠回りのルートを通った可能性がある。これまで対面通行での事故など、防げる事故もあった」と述べ、4車線化による安全性向上に期待した。

長野県の阿部守一知事は、今年2月の大雪で中央自動車道などが通行止めになったことを挙げ「県境をまたぐ高速道の重要性を認識した。災害時の全国的な高速ネットワークの中でも重要な路線」と、早期完成を願った。

来賓など約20人で行われたくわ入れ式には、地域と連携した事業ピーアールの取り組み「じょうしんえつ絵画展」の入賞児童、生徒7人も参加。「えい、えい、えい」の掛け声で、くわを振り下ろした。

4車線化工事が行われるのは、長野県内3.6km、新潟県内33.9kmの計37.5km区間のうち、暫定2車線となっている24.7km区間で、全体の約7割を占める。1日1万台以上の交通量があり、行楽シーズンに渋滞が発生するほか、冬の降雪時には登坂不能になった大型車による通行止めも頻繁に起きていた。事業凍結などをはさみ、暫定2車線開通から約15年。これまで対向車線への飛び出しによる重大事故もあり、4車線化が沿線自治体などの悲願になっていた。

区間内では今月末に着工する金谷山トンネルなど5本を新設。金谷山トンネルは北陸新幹線と交差するため、今秋までに交差部分の工事を完了する予定。橋梁はれいめい橋(501m)、儀明川橋(248m)など20橋を新設する。本体工事は2017年度初めに完了し、舗装・施設工事を経て、2018年度末の完成を目指す。総事業費は約490億円。設計速度は信濃町IC-中郷IC間が80km/h、中郷IC-上越JCT間が100km/h。