上越市環境衛生公社が魚住かまぼこ店を買収 異業種で新規事業

一般財団法人上越市環境衛生公社(新潟県上越市春日新田5、上石秀一理事長)は2014年3月24日、直江津で唯一のかまぼこ店となった「魚住かまぼこ店」(同市春日新田5、魚住利雄社長)を買収し、4月1日から100%出資の子会社とすると発表した。同公社の新規事業開拓の一環で、後継者がいない同店ののれんを守る地域貢献としても位置付けている。

同公社はし尿処理や浄化槽清掃など従来の業務が減少傾向にある中、異業種進出に力を入れており、近年では天然温泉の宅配やミネラルウオーター販売などを手がけ、ここ数年は食の分野での新事業の研究を続けてきた。

魚住かまぼこ店は1969年の創業。直江津を代表するかまぼこ店で、製品は贈答品としても人気がある。魚住社長は86歳と高齢で後継者もなく、2年前に公社が話を持ち掛け、このほどまとまった。

魚住かまぼこ店
uozumi

同公社が同店の株式を全て取得し、100%出資の子会社として運営する。社長には同公社相談役の田村博氏が就任し、魚住さんは顧問となる。従業員は基本的に引き継ぎ、一部同公社の職員が出向する。

社長に就任する田村さんは「のれんを引き継ぎ味と技術を伝承し上越の食文化を守るとともに、まったく新しい発想で新商品開発し販路も広げたい」と意気込んでいる。

 事業継承を記念して3月25~29日には全品3割引のセールを実施する。
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上越市環境衛生公社の公式サイト
http://www.j-kankyo-eisei.or.jp/