関山演習場で日米共同訓練始まる オスプレイは不参加

新潟県上越市中郷区と妙高市にまたがる関山演習場で2014年2月25日、陸上自衛隊と米軍海兵隊による日米共同訓練が始まり、初日は訓練開始式が行われた=写真=

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同演習場での日米共同訓練は1990年から行われており、今回は4年ぶり10回目となる。3月8日まで期間中、陸上自衛隊からは上越市南城町3の高田駐屯地の第12旅団第2普通科連隊を中心に約200人、米軍からは沖縄県に駐留する第4海兵連隊第2大隊を中心に約170人が参加する。

小銃や機関銃、迫撃砲を装備し、ヘリコプターを使用。訓練の前半は実弾を使った狙撃訓練や積雪地での機動訓練や露営訓練のほか、日米それぞれのヘリコプターで移送するヘリボン訓練など個別に実施。後半にはそれらを一連にした総合訓練を行う。

当初、米軍の輸送機、オスプレイが参加する予定だったが、見送られた。

訓練開始式では両国の国歌吹奏、双方の隊長による訓示などが行われた。
 第2普通科連隊長の大崎達也一等陸佐は「日米が連携して相互運用性の向上を目指したい。訓練前に安全確認は周到に準備してきた。訓練中も安全管理を万全にしたい」、米海兵隊第2大隊長のブラッドフォード・ティペット中佐は「我が大隊は雪での経験が少ない。この深い雪で訓練できるのは重要で第2普通科連隊から学びたい」とそれぞれ語った。

日米共同訓練については、実施に反対する市民団体もあり、訓練開始に先立って2月22日には上越市内で反対の集会とデモ行進が行われている。

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