オスプレイ不参加 関山演習場での日米共同訓練

新潟県上越市中郷区と妙高市にまたがる関山演習場などで2014年2月下旬から行われる日米共同訓練について、防衛省は1月31日、使用する方向で調整されていた米軍の新型輸送機オスプレイが参加しないことを明らかにした。

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この日、上越市役所に防衛省北関東防衛局の山田幸一企画部次長らが訪れ野口和広副市長らに訓練の概要を説明した。その中でオスプレイについては、同時期に行われる他の訓練で使用するため、今回の日米共同訓練には参加しないことを伝えた。

あいさつする北関東防衛局企画部の山田次長
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説明によると、日米共同訓練は2月25日から3月8日まで実施。関山演習場を中心に群馬県の相馬原演習場でも行われる。上越市内に駐屯する陸上自衛隊第2普通科連隊の約200人と、米側は沖縄県に駐留する海兵隊約170人が参加。小銃や機関銃、迫撃砲を装備し、ヘリコプターも使用する。山田次長は「安全の確保に務め米軍にも規律の徹底を申し入れて訓練を進める」と話した。

関山演習場での日米共同訓練は1990年から行われており今回で10回目。野口副市長は「昨年12月に妙高市や議会と共に申し入れを行った通り、訓練が安全に、住民生活に支障を及ぼすことのないように実施されることを改めて要望する。引き続き慎重かつ的確な情報提供と説明を尽くしてほしい」と話した。