無声映画に生伴奏 1月31日に「白い花びら」上映

フィンランドの著名な作家ユハニ・アホの原作をアキ・カウリスマキ監督が映画化した全編モノクロの無声映画に、ノルウエーのバンド、ハウンツヴィルが即興で伴奏するという映画上映会が2014年1月31日午後6時から、新潟県上越市本町6の高田世界館で開かれる。

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カウリスマキ監督の作品は、登場人物は無表情でせりふが少なく、どこか人を食ったような独特の笑いが支持を集めている。上映時間が短いのも特徴。昨年日本で公開された「ル・アーヴルの靴みがき」は、映画雑誌「キネマ旬報」の外国映画ベストテンの第4位に入った。

上映する映画は1998年製作、2000年に日本で公開された作品で、モノクロ、サイレントという一つの究極に行き着いた。田舎の村でつましく暮らすユハとマルヤ夫妻の前に、都会からきたキザな中年男が現れる。彼は純粋無垢なマルヤを誘惑、彼女は口説かれるまま駆け落ちするが、夜の女になれと強要される。田舎に一人取り残されたユハは、怒りと悲しみに沈むうち、妻を探しに都会へ出る。上映時間70分。

映画に合わせて伴奏をするハウンツヴィルは、実験性に富む音楽表現を続ける3人組で、自由自在な即興演奏は評価が高い。

前売り3500円(学生2000円)、当日4000円(学生2500円)。チケットは春陽館書店、柿村書店、アコーレサービスカウンター、喫茶プー横丁、多田金などで発売している。問い合わせは、高田世界館の岸田さん090-2562-4475。