新潟県上越市内の飲食店有志などでつくる「上越の食を考える会」(荒納正晴会長)が、上越産のメギス(ニギス)を使った新商品を開発した。同会ではメギスの特産品化に取り組んでおり、今回は乾燥させて丸かじりできるメギスとあられを作った。1年4か月後に迫った北陸新幹線開業に向けた特産品としてピーアールする。
メギスは身が柔らかく味はいいが、傷みやすいため扱いにくい魚とされている。上越での漁獲量も多いが、同会では特にその中でも体長15センチ以下で流通に乗らない小さなメギスの活用に力を入れてきた。3年前から取り組んでおり、かねまん上越水産(上越市木田3)がメギスの加工施設を整備し、市内の学校給食や県内の料亭に卸すなど活用の幅を広げてきている。またこれまでも魚醤を開発し販売している。
今回は、頭と内蔵を取った小型のメギスを魚醤に漬けて低温乾燥機で乾燥させた「まるかじりメギス」と、もち米にメギス粉と魚醤、雪室で熟成させた味噌で味付けしたあられ「日本海みそ味あられ メギス大将」の2種類を開発した。パッケージのラベルは上越市のイラストレーターひぐちキミヨさんが手がけた。大漁旗と日本海をイメージしたデザインで、あられのラベルには荒納会長の似顔絵が描かれている。
値段は、あられは20g3袋入で420円。まるかじりメギスは35gで500円前後での販売を検討している。またこれらの商品を取り扱う店舗や業者なども募集している。
販売場所などについての問い合わせは同会事務局の岩崎欣一さん、電話090-7246-4097。