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北陸新幹線の上越妙高駅東口駅前道路の電線地中化を断念

3年前

北陸新幹線の上越妙高駅東口の駅前道路について県が当初から計画していた電線地中化工事を断念したことが2013年11月4日までに分かった。電線を地中化して電柱をなくす工事は、駅前の景観上の観点から計画されていたものだが、東北電力の同意が得られず断念したという。

現在、駅東口の駅前広場から真っ直ぐ東に向かって国道18号と結節する都市計画道路、脇野田岡原線の工事が進められている。電線地中化工事ができなくなったのはこの道路のうち、上越大通りから東側の約360mの部分。

電線地中化工事を断念することになった都市計画道路(写真奥が北陸新幹線上越妙高駅)2013年11月1日撮影
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県上越地域振興局によると、この路線の工事に着手した2007年当時、県は東北電力や地元住民に電線地中化計画を説明していた。その後、県と担当者レベルで協議を続けてきた東北電力は今年8月、電線地中化工事に同意できないと伝えてきた。東日本大震災からの復旧が第一で、新たな負担はできないというのが理由だという。

県は地中化工事を断念し、電柱を歩道と道路の間ではなく、なるべく道路の外側に設置するとともに、電線が道路をまたぐ形で横断しないようにするなど、景観にできるだけ配慮するとしている。県上越地域振興局地域整備部では「地元の期待も大きく心苦しいが、理解を求めていきたい」と話している。

位置図
zumenkore

一方、この道路沿線では拡幅工事のために住居を建て替えた人が多く、住民の一人は「約束が違う。県は東北電力に再考を求めるべきだ」と憤っている。また「最近の新幹線駅前はどこに行っても電線は地中化されている。まちづくりを何だと考えているのか」(別の地元関係者)という声もある。

一般に、今回のような電線地中化は、道路管理者(県)と電線管理者(東北電力や電話会社など)がそれぞれ応分の費用負担をして工事を行う。一方、上越市によると、駅東口から上越大通りまでは、新駅周辺整備として上越市の全額負担で無電柱化が実施される。