妙高連峰が真っ白に雪化粧 火打山の高谷池では積雪20cm

台風26号の通過後に寒気が流れ込んだ2013年10月17日、新潟県妙高市にある妙高山(標高2454m)をはじめ、妙高連峰が雪で真っ白に覆われているのが上越、妙高両市内から見られた。

早朝の妙高山は雲に覆われていたが午前8時ごろから次第に晴れ、青空が広がった。妙高山は中央部と外輪山の上部が雪化粧し、美しい姿を見せた。

妙高市の「はねうま大橋」から妙高山(左)、火打山を望む(午前8時15分ごろ)
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妙高山とともに頸城三山と呼ばれる、火打山(2462m)や焼山(2400m)も真っ白になった。火打山八合目にある山小屋、高谷池ヒュッテ(標高2100m)のスタッフ、勘村健治さんによると、「昨日(16日)の午後1時ごろ、みぞれから雪に変わった。今朝は氷点下1度まで冷え込み、高谷池で20cmほどの積雪になった」という。高谷池付近の初雪は9月26日だったという。10月12日~13日にかけても白くなったが、「平野部からは初冠雪に見えたかもしれないが、高谷池は霜だった」という。

妙高山とともに北信五岳を構成する黒姫山(2053m)、戸隠山(1904m)、飯縄山(1917m)も、雪で白くなった山容が頸城平野から望めた。

新潟地方気象台によると、台風26号が通過した後、大陸から上空に寒気が入り、一時的に西高東低の冬型の気圧配置になったため、平地では雨に、標高が高い所は雪になったという。上越市高田では午前3時34分に、最低気温11.3度を記録した。

妙高山の初冠雪は、2007年10月に高田測候所(上越市大手町)が無人化された際に気象庁の観測項目から外れている。同測候所無人化以前の妙高山初冠雪の平年値(2000年までの30年間の平均)は10月18日。