上越市長選で共産が候補擁立を断念 無投票の公算大

任期満了に伴う上越市長選(2013年10月20日告示、同27日投票)について日本共産党上越地区委員会は9月30日、候補擁立を断念したと発表した。今回の市長選で、出馬表明しているのは2期目を目指す現職の村山秀幸氏(64)のみで、ほかに具体的な動きはなく、無投票の公算が大きくなった。

9月30日、地区委員長の上野公悦市議が市役所で会見した。1期目の村山市政について「市民生活の向上に資する若干の改善はあるものの、『行財政改革』推進を強く打ち出し、市民の暮らし、福祉、安全を切り詰め後退させるものとなっている」と評価。村山市政への批判の受け皿として候補擁立に取り組んできた経緯を説明した。

当初、労組や市民団体などの友好団体から無所属で候補を立てることを目指してきたがうまく行かなかった。最終的には同党の現職3市議から1人が市長選に立候補し、市長選と同日実施の市議補選に別の候補を立て議席を取り戻し、3人以上という議案提案権を維持することも検討したというが、最終的に条件が整わなかったという。

上野市議は「我々日本共産党が現職への批判の受け皿となるべきだが、候補を立てられず無念」と語った。

1971年に上越市が誕生して以来、市長選が無投票だったことはない。

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