上越市牧商工会が香り豊かな「どぶろくスイーツ」開発

新潟県上越市牧区の牧商工会(橋詰晃会長)は2013年9月9日、同区のどぶろくを使用した菓子「どぶろくスイーツ」の完成発表会を開いた。どぶろく特区に指定されている同区の魅力を女性を中心に広く知ってもらい、地域活性化につなげようとチーズケーキやチョコレートなど5種類を商品化。9月14日から同区の菓子店や民宿などで販売する。

5種類のどぶろくスイーツ
doburoku

飾り付けをしたスイーツ
kazarituke

スイーツは3種の味が楽しめる「どぶろくゼリー」、アルコールが強めに効いた大人の味の「どぶろくショコラ」、どぶろくのさわやかさとチーズのなめらかさがマッチした「どぶろくレアチーズ」、バターをふんだんに使い焼き上げた「どぶろくケーキ」、チーズケーキを半熟に焼きあげた「どぶろくフロマージュ」の5種類。

牧区棚広の佐藤健一さんの「越の白峰」と、今年日本農業賞の大賞を受賞した同区坪山の中川卓夫さんの造る「どぶろく卓」を使用した。どぶろくの豊かな香りが生かされた味わい深いスイーツが誕生した。

ゼリーのいちご味、マンゴー味、レアチーズはアルコール分をとばしてあるため子供やアルコールに弱い人でも食べることができる。また、パッケージやロゴは女性をターゲットにした洋風のおしゃれな仕上がりになっている。

行政構造改革でどぶろくの特区に指定された牧区の商工会は「男性の飲み物」というイメージのあるどぶろくを女性をはじめ広い世代に親しんでもらおうと、市内の菓子店「菓心亭かまだ」と協力して2011年7月からどぶろくを使用したスイーツの制作を開始した。

*どぶろく製造者の中川さん(左)、佐藤さん(右)とパティシエの鎌田さん(中央)
3nin

同店のシェフパティシエ、鎌田英一さんによると、どぶろくは発酵が進むことでアルコールが強くなるため、当初はスイーツとの相性が良くなかったが、同区のどぶろく製造者と相談しながら改良。甘口のどぶろくを使用し湯せんして発酵を止めることで完成させた。

9日に開かれた完成発表会では試食が行われ、村山秀幸市長や関係者らが完成したスイーツを味わった。橋詰会長は「うれしいことこの上ない。新幹線が開通した時に皆さんから選んでいただける上越を代表した土産になってほしい」と期待を込めた。

スイーツは2013年9月14日から販売開始。取扱店は太平堂(牧区落田)、カナイ(同柳島)、どぶろく荘(同坪山)、ほほえみ荘(同棚広)、深山荘(同宇津俣)、菓心亭かまだ子安店(鴨島1)。

牧商工会HP
https://compass.shokokai.or.jp/15/1552619999/index.htm