泡沫候補を扱ったすごい映画「立候補」、2人の大学院生が上映会

2012年の新潟県知事選挙に出馬し、独特のパフォーマンスによる政見放送で話題を呼んだが、あっけなく敗れた「へんな人」、マック赤坂氏など、泡沫候補の知られざる実態に迫るエンターテインメント・ドキュメンタリー映画「立候補」が2013年9月14日に、新潟県上越市本町6の高田世界館で上映される。この映画にほれこんだ2人の大学院生が「高田シネマカイギ」というサークルを結成し、この映画の県内初上映に取り組む。今後も上越では上映が難しい自主制作映画などを取り上げていく計画だ。

映画を上映する谷さん(左)と上野さん
自主上映

この映画は2011年、橋下徹氏が仕掛けた大阪府知事・市長選挙を中心に展開する。そこに現れた場違いなスマイル党総裁「マック赤坂」氏をはじめとする4人の泡沫候補。なぜ、彼らは300万円の供託金を支払ってまで、敗北必至の選挙に立候補するのか。これは歴史に残ることのない、存在を消し去られた敗者を記録した映画である。もちろん、新潟県知事選にも触れている。監督は藤岡利充さん。上映時間は1時間40分。6月に東京で公開され、12日間連続して劇場が満席となる評判を得て、上映館数を拡大しながら全国に広まりつつある。

この映画に惚れ込んだのが、仙台市出身で現在上越市内に住む、谷夏樹さん(25)と、東京都在住の上野迪音さん(25)の大学院生2人。「映画に突き動かされ、この映画の上映をしたいという衝動にかられた」(谷さん)、「笑いあり、涙ありの素晴らしいエンターテインメント映画」(上野さん)と大絶賛している。

2人は、日本最古級の映画館、上越市本町6の高田世界館の有効利用や、中心市街地の活性化も図ろうと、このほど「高田シネマカイギ」を立ち上げた。今後はJ-MAXシアターや、映画サークルの上越映画鑑賞会でも上映が難しい自主制作映画を中心に上映活動をしていく予定だ。

映画は9月14日(土)、午後5時からの上映。料金は前売り1000円、当日1300円、学生1000円。チケットは春陽館書店、喫茶プー横丁などで取り扱い中。

問い合わせは080-3527-6591(谷さん)、090-4492-4092(上野さん)。

◇映画「立候補」公式サイト
http://ritsukouho.com/

◇予告編(動画)

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