関山演習場の日米共同訓練にオスプレイ6機程度参加 来月3月に実施

防衛省は2017年2月23日、新潟県上越市中郷区と妙高市にまたがる関山演習場などで3月に実施される日米共同訓練に、米軍の輸送機オスプレイ6機程度が参加すると発表した。この日、防衛省の担当者が上越市を訪れ、訓練の概要を説明した。

米軍の輸送機オスプレイ(Photo By: Sgt. Kassie McDole)
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日米共同訓練は3月6〜17日までの12日間、関山演習場と群馬県の相馬原駐屯地、相馬原演習場で実施される。防衛省によると、訓練ではオスプレイを始めとする日米の航空機15機程度が参加する。

昨年12月、沖縄県名護市で空中給油訓練中のオスプレイが不時着して大破する事故以来、国内で初めての実施となる。今回の訓練は、沖縄の負担軽減のため、普天間飛行場のオスプレイなどの訓練を沖縄県外に移転するもので、国内初の訓練移転となる。

関山演習場では3月13〜15日、オスプレイの空中機動や降着などといった総合訓練が行われる。防衛省によると、今回の訓練では空中給油を行う予定はないという。

訓練には、新発田駐屯地の陸上自衛隊第12旅団第30普通科連隊から隊員約300人、沖縄のキャンプ・ハンセンなどから米海兵隊約450人が参加する予定。

上越市の村山秀幸市長は「日米共同訓練は、関山演習場の所在する中郷区の地域並びに関係住民の理解と協力の下で行われてきた。これまで築いてきた地域との信頼関係を損なうことのないよう、訓練全体の安全確保と適切な情報提供について特段の配慮を求めていく」とコメントを発表した。27日には、安全確保や情報提供などを求め、陸上自衛隊や北関東防衛局に要望書を提出するという。

関山演習場での日米共同訓練は1990年から行われており、今回は3年ぶり11回目となる。

関山演習場の場所

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