上越市の海岸に3.5mのダイオウイカが漂着

国内では漂着することが稀な深海に住む世界最大のイカ、ダイオウイカが2013年4月26日、上越市吉浦の海岸に漂着した。市内に漂着するのは初めてで、体長は3.5m、重さは80kgほど。イカは死んでいて上越市立水族博物館に運び込まれた。同館では西側の入口で27、28日に展示する予定だ。

水族博物館前に置かれたダイオウイカ
iaka

ダイオウイカは水深650~900mに生息し、世界中の温帯から亜寒帯域に分布する。大きいものでは体長13メートルにもなる。

4月26日の朝に同市吉浦の斉藤正春さんが発見し、同館に連絡。職員5人がかりでビニールシートに乗せてトラックで運び込んだ。

同館の入口付近に展示されているダイオウイカは、獲物を捕らえる触腕が2本ともないが、こぶし大の目玉や漏斗、太い8本の脚などが確認できる。

県内でのダイオウイカの漂着はこれで11例目で、2010年2月に新潟市で発見されて以来3年ぶり。

同館では今後専門家と相談し、研究のために保存する予定だという。