ごんぞ飛ばし選手権 吹雪に負けずに"世界新"

片足に履いたごんぞ(わらぐつ)を、どこまで遠くへ飛ばすかを競う「第2回ごんぞ飛ばし世界選手権大会」が2013年2月24日、新潟県上越市牧区の深山荘で開かれた。吹雪の悪天候の下、昨年より4チーム多い19チームで競った結果、40代の主婦チーム「はっするオカン」が58.44mの”世界新記録”で優勝した。

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同区の子供たちの冬の遊びとして受け継がれてきたごんぞ飛ばしで、深山荘に元気を呼び込もうと一昨年に初めて大会が行われた。昨年は大雪で中止になり、今年も吹雪に見舞われたが、会場を雪原から深山荘の駐車場に移して行われた。

19チームが3ブロックに分かれて予選を行い、上位2チームが決勝に進む。チームは3人1組となり、各人3回ずつごんぞを飛ばし、最も遠くへ飛んだ距離の合計で競う。女性には前回大会の結果から、3mのハンデが与えられた。

タイミングを合わせてごんぞを蹴り上げる参加者
gonzo1

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ごんぞを放つタイミングや、蹴り出す角度が難しく、スタート線をはみ出したり、横にそれてファウルになったりする人が続出した。また、勢い余って尻餅をついたり、空振りをして大笑いとなる場面もあった。

競技の結果、ダントツの記録で牧区の「はっするオカン」(太田直美代表)が優勝。昨年の記録51.99mを大幅に更新する58.44mを打ち立てた。個人賞では22・12mを記録した同チームの高波雪絵さん(44)がドラコン賞を獲得。「1週間前からイメージトレーニングをした成果かな」と喜んでいた。

惜しくも予選落ちとなったが、妙高市でALT(外国語指導助手)をしているジャマイカ出身のレーヨン・ブラウンさん(27)も、思いっきり空に向かってごんぞを蹴り上げ、パフォーマンス賞を獲得した。「とにかく寒かったが、日本の伝統文化を楽しむことができた」と話していた。

結果は次の通り。

(1)はっするオカン 58.44m (2)米持建設 53.31m (3)チーム雪女A 51.79m (4)岩神3 51.25m (5)おおるりC 49.16m (6)雪ん子JAPAN 46.71m

ごんぞ飛ばし世界選手権大会の動画(1分27秒)