新潟県上越市はまとまった降雪により複数の区の積雪が災害救助条例適用基準を上回ったことから2013年2月22日、村山秀幸市長を本部長とする大雪災害対策本部を設置した。県は同日、安塚区に災害救助法を適用したほか、大島区と牧区に災害救助条例を適用した。大雪による同市の災害対策本部の設置は4年連続となる。
同市は1月26日に災害警戒対策本部を設置している。2月20日から22日朝にかけて市内ではまとまった降雪に見まわれ、今後も降雪が予想されることなどから災害対策本部に格上げした。
22日午前9時時点の積雪は大島区で333cm、安塚区で301cmと県条例適用基準を上回った。牧区は288cm
だった。また浦川原区は190cm、吉川区は197cmと、条例基準にあと数cm程度と迫っている。
災害救助法や県条例の適用を受けると、一人暮らしの高齢者など要援護世帯の除雪費用を国や県が負担する。
22日午後に市役所で開かれた第1回の災害対策本部会議には、市の各部局長と13区の総合事務所長のほか警察、消防、自衛隊などが出席。道路や要援護者の状況などが報告された。安塚区や大島区では今冬既に6、7回雪下ろしを行った家が多くあるという。
村山市長は「役所的な発想から離れて、『自分の家庭なら』という思いで市民の生活や安全を守ることにベストを尽くしてほしい」と幹部職員に指示した。
災害救助法が適用された安塚区や県条例が適用された大島区などでは、2月23日から、道路脇の雪壁などに穴を開け、ろうそくを飾る幻想的なイベント「灯の回廊」が予定されているが、変更なく実施される。
大島区にも災害救助法
新潟県上越市大島区に2013年2月24日、国の災害救助法が適用された。22日に安塚区が同法の適用を受けており、同市では2地域目。
大島区では24日の積雪が総合事務所で268cm、菖蒲で378cmに達し、同法の適用基準を上回った。同区は22日に県災害救助条例の適用対象になっていた。