ヤマトとアルカディア号 大迫力の模型展示中

新潟県上越市鴨島1の鴨島郵便局内に、漫画家松本零士さんの作品に登場する宇宙戦艦の模型が3点展示されている。同市東城町2の平井孝さん(65)が木材などで制作した長さ120cmほどの大作で、訪れる市民の評判を呼んでいる。展示は2013年1月31日まで。

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展示されているのは「宇宙戦艦ヤマト」より「ヤマト」が2点、「宇宙海賊キャプテンハーロック」より「アルカディア号」が1点。

30年ほど前、長女が通う幼稚園の保護者作品展用にヤマトを制作したのがきっかけ。続いて長男にはアルカディア号を作った。その後はしばらく制作していなかったが、定年後に再開。現在までにヤマトを5隻、アルカディア号を4隻完成させた。

大部分はヒノキの角材を重ねて作ってあり、湯に漬けて曲げることで曲面を再現。図面は引かず、漫画のコマを参考に根気強く作っていく。毎日作業して3か月、通常は完成までに1年ほどかかるという。

ヤマトは代名詞とも言える波動砲などの兵装が細かく再現され、銀色と赤色に塗装されている。アルカディア号は塗装されていないが、時間が経つと木の風合いが出てこちらも捨てがたいという。艦首のどくろのレリーフなど、海賊船らしい装飾が魅力。両艦ともにメーンの3連砲塔が可動する。

平井さんは「複雑な部分を見てほしい。設計図がなくても一生懸命やればできるということを知ってもらえれば」と話している。

ヤマト
yamato

アルカディア号
arcadia