上越市板倉区で3校263人が感染性胃腸炎に

新潟県上越市は2012年12月5日、板倉区の小中学校3校で児童、生徒263人が腹痛や下痢、おう吐など感染性胃腸炎とみられる症状を訴えたと発表した。上越保健所管内では同様の症状を訴える患者が増加して警報基準を超えており、県は注意を呼び掛けている。

感染症

同市によると、板倉区の板倉中学校(192人)では全校生徒の3分の2にあたる127人が胃腸炎とみられる症状で欠席。また同中学校区内にある針小学校(120人)でも全校児童の半数以上の69人が欠席し、両校は6日から9日までの4日間、休校を決めた。さらに同じ板倉中学校区内の豊原小学校(186人)でも児童67人が胃腸炎の症状を訴えた。同校はインフルエンザの集団感染で4日から9日まで休校措置を取っている。

市内では感染性胃腸炎とみられる症状で児童が多数欠席している。3日には高田地区の小学校3校で児童105人が休み、学年閉鎖の措置などが取られた。

また県が発表した最新の感染症情報によると、上越保健所管内で感染性胃腸炎の定点当たりの報告数が27・67と警報基準の20を超えている。県は手洗いや衛生管理の徹底などを呼び掛けている。