タイの三輪タクシー「トゥクトゥク」を新潟県上越市内で発見した。同市在住の男性(57)が趣味で購入したもので、タクシーとしての営業はしていないが、異国情緒あふれる原色のカラーリングと愛嬌ある姿で市内を走っている。
トゥクトゥクは、タイやラオスでタクシーとして運行されているサムロー(三輪自動車)で、「トゥクトゥク」というエンジン音が愛称として定着している。日本から輸入したオート三輪を改造したもので、事前に料金を交渉して目的地まで乗せてもらう。日本では安全性などからタクシーとしての営業はできないが、道路交通法の基準を満たすなど手続きをすれば普通自動車運転免許で運転できる。平地ならば最高で80kmほどスピードが出るという。
見た目がユニークで、オート三輪の特徴が残る運転席の後ろに3人乗りのシートがあり、屋根が付いている。青色や黄色、赤色など鮮やかな色で塗り分けられ、タイの国旗や仏教の装飾が異国の雰囲気を醸し出している。
エンジンは2ストローク機関と4ストローク機関の2種類があり、男性が所有しているトゥクトゥクは、日本に7台しかない2ストローク機関を搭載した1台。県内でも他に所有者はいない。千葉県の前所有者から2年ほど前に購入した。4ストローク機関のものは国内に100台ほどあるという。
男性は「いずれイベントでも使いたいです。走っているところを見かけたら手を振って下さい。声は止まっている時に掛けてもらえれば」と話している。