厚生産業会館構想案に高田区地域協が反対

新潟県上越市の高田区地域協議会(西山要耕会長)は2012年10月2日夜の会合で、村山秀幸市長から諮問を受けた仮称・厚生産業会館の基本構想案を、認めない答申をすることを決めた。

市の条例により、市長は重要施設の新設、改廃、構想案の策定などについて対象となる地域協議会の意見を聞く必要がある。今回は市長公約の厚生産業会館を高田公園内に設置するという基本構想案を同協議会に諮問した。2日の会合には20人の委員のうち16人が出席し、採決の結果、会長を除いて、賛成2人、反対13人という結果になった。

同協議会では今年6月、地域住民の声が十分に反映されているかなど疑問の声があるとして、地域住民への説明と再度の意見集約などを求める意見書を市長に提出しているが、市は「必要がない」旨の回答をした。

西山会長によると10月2日の会合では、意見書で求めたように市民の声を十分に聞き時間をかけて検討すべきとする意見や、施設の機能や位置づけなど構想案の内容が熟していないといった意見が多く、反対多数で市長の諮問を認めない答申をすることを決めたという。今後、反対の理由の整理などを経て近く村山市長に答申する。

村山市長は翌3日、報道陣の取材に「地域協議会の判断は重く受け止める」とした上で「反対があってもどうしても作るということでもないし、公約だからとかたくなに進めているのでもない。ただ、期待している市民もずいぶんたくさんいるということも事実。どういう議論で結論に至ったのか、お聞きして丁寧に答えていきたい」と述べた。

↓厚生産業会館のこれまでの記事まとめ
http://www.joetsutj.com/archives/51955792.htm

厚生産業会館の基本構想案などは上越市の次のページに全文があります。
http://www.city.joetsu.niigata.jp/soshiki/toshiseibi/kouseisangyokaikan.html
基本構想案