新潟県上越市はこのほど、東日本大震災を踏まえて見直した地震による津波の浸水想定をホームページで公開した。県が計算したデータに基づいて市が市内沿岸部の浸水想定図を作成した。
県は津波について、震災前の2007年にまとめた想定を見直し、想定される地震を従来の3つから6つに増やした。複数の地震が連動するケースも加え、8パターンの地震による県内の津波による浸水想定図を今年6月に公表している。ただ、上越市沿岸については、データに現実の地形などとの不整合があり、再解析を行っていたため、今月になって市が再解析後の県のデータをもとに浸水想定図を作り、住民への説明を行った。
上越市沿岸では、2007年の想定より浸水が想定される範囲は狭くなったものの、5mを超える津波が来ると想定されている場所もある。
市では新たな浸水想定をもとに、各地域での具体的な避難対策に住民とともに検討を進める。
↓上越市沿岸の津波浸水想定(上越市ホームページ)
http://www.city.joetsu.niigata.jp/soshiki/bousai/tsunami-shinsui.html