場所より必要性議論を 厚生産業会館の意見聞く

新潟県上越市の村山秀幸市長の公約として2015年度のオープンを目指して検討が進められている仮称・厚生産業会館について、上越市議会の会派の一つ、日本共産党議員団が2012年8月21日夜、同市土橋の市民プラザで「市民の意見を聞く会」を開いた。同施設を巡っては、建設場所について多数の団体が市長に相次いで要望しているが、この日の会では施設の必要性に疑問を投げかける意見が相次いだ。

約20人が参加した「市民の意見を聞く会」(2012年8月21日夜)
ikennkikukai

会には約20人が集まった。「場所はどこがいいという議論より、そもそも作ることが必要なのかという議論をしっかりするべき」「高齢者施設などほかの施設の必要性を含め、全市的な見地から議論すべきではないか」などといった意見が相次いだ。

また、「必要性の議論がないまま、建設を前提とした検討委員会が設置されたこと自体、議会がチェック機能を果たしていないのではないか」などといった意見もあった。

同施設を巡っては7月に市の整備検討委が高田公園内の陸上競技場南側プール跡地、ソフトボール球場、高田駅前の3か所を結論とする報告書を市長に提出している。建設場所についてこれまで高田駅前、高田公園内を求める複数の団体からの要望書提出が相次いでいるほか、高田駅前への建設を求めて署名活動を行っている団体もある。市は9月をめどに建設場所を1か所に絞った基本構想を示すとしている。

↓厚生産業会館についてのこれまでの記事のまとめ
https://www.joetsutj.com/articles/51955792