暑い夏を吹き飛ばす、新潟県上越市の怖くておもしろいスポットを巡る夏企画。上越ご当地アイドル・プロジェクトJo志校のなつみ&ゆりなコンビがレポートする第4弾は、1300年前も昔、修験者が修業したという板倉区栗沢の「聖の窟(ひじりのいわや)」に行ってきました。言い伝えは残っていますが、学術的な調査が行われたことはなく、神秘のベールに包まれています。
山岳仏教の拠点として栄え、延命清水で有名な山寺薬師の北西側500mにあり、丈ケ山(571m)の西側中腹になります。場所が分かりづらいので、地元栗沢の安原義一さんに案内していただきました。
栗沢集落から途中、狭い山道を縫うように走ると10分ほどで到着しました。そこから山道を少し歩くと、市が建てた立派な説明板があって「天平年間、裸形上人が山岳仏教のためにこの地にきて窟で修行したのが始まりと言われている」などと書かれていました。ここでは親鸞聖人と恵信尼の息子、栗沢信蓮房も修行したと伝えられています。
窟は自然の岩窟を利用して造られたもので、天災や長年の風雪で入り口が崩れて狭くなっています。岩の隙間からのぞくと、畳数枚ほどの暗い空間が広がっていました。中は意外と広くて、5人ぐらいは入れそうです。
内部の石面には修験者が墨で書いたとみられる漢文か経文のような文字が残されていました。もっと多くの文字が書かれていたようですが、内部は岩から水がしみ出ているため、消えてしまったのかもしれません。
遺跡の風化を危惧する地元栗沢集落では1989年に「聖の窟保存会」を立ち上げ、草刈りやごみ拾いを続けてきました。安原さんは「秋ごろに専門の方にお願いして調査をしたいと考えていますし、山道も整備したい」と話していました。
晴れていれば、ここから高田平野が一望できます。修験者は親鸞聖人が配流された五智に思いをはせ、岩窟のなかで熱心に念仏をとなえていたのでしょうか。
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【なつみのプロフィール】
◇Jo志校2期生。22歳。好きなものは、高校野球、アイドル、お笑い、崖の上のポニョ。モットーは「人生一度きり、笑顔でポジティブthinking」。
◇ブログ「ぽにょぽにょらいふ」
http://ameblo.jp/nuts-82/
【ゆりなのプロフィール】
◇Jo志校1期生。15歳の高校1年生。父は日本人、母はルーマニアのハーフ。趣味はファッションと音楽。食べ物はフルーツが大好き。
◇ブログ「ゆりなのWORLD日記」
http://ameblo.jp/sss-yurina/