新水族館整備へ専門家による検討委が初会合

新潟県上越市は2012年7月30日、新水族博物館の整備に向けた有識者による検討委員会の初会合を同市役所で開いた。アンケート調査などによる集客予測やエリア設定などを行い、事業収支、事業手法など経営面からの実現可能性を検討し、年内に一定の結論を出す。

現在同市西本町4にある水族博物館は1980年の建築で老朽化が進んでいる。市は庁内検討の結果として昨年、新水族館整備の必要を認める報告書をまとめた。これを受けて、今回専門家による経営面からの検討を行う。

委員は既存水族館の経営者や経済学などを専門とする大学教授、観光事業者ら6人。事業費はを最大約63億円とするなど庁内検討報告書の条件を前提に、経営の視点から可能性を検討する。年内に6回の会合を開き、アンケート調査を実施して集客エリアの設定や集客予測を行うほか、損益分岐点の見通し、経済波及効果などを検討して、報告書にまとめる。

初回の会合で市の竹田淳三企画政策部長は「水族館についてまさに有識者で、日本のトップクラスの方々にお集まりいただいた。皆さんの知見で県内外の方々に愛される施設のあり方を検討していただきたい」とあいさつ。委員長に就任した八景島シーパラダイス館長で同施設の運営会社社長の布留川信行氏は「これを機会に上越市がますます発展するようなものをまとめたい」と話した=写真=。

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検討委は、議論の中で既存水族館の経営ノウハウなどが示されることなどを理由に非公開で行われた。

上越市新水族博物館の整備に係る有識者検討委員会委員(任期2012年6月1日~2013年3月31日)クリックで拡大
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