青少年文化センターなど19施設年度内に廃止

公共施設の見直しを進めてきた上越市は2012年7月9日、本年度中に上越青少年文化センター(国府1)など19施設を廃止し、4施設を民間譲渡する計画を市議会総務委員会で明らかにした。

上越青少年文化センター(2012年7月9日撮影)
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2005年の14市町村合併により類似施設を多数抱えるようになったことなどから、昨年10月に再配置計画を策定した。991あるすべての公の施設のうち2014年度までに約1割の統廃合を目指している。今回は耐震基準を満たさず、改修に多額の経費がかかるものを中心に選ばれた。

このうち、青少年文化センターは、理科を中心とした展示や体感ゲームがある展示室、プラネタリウム、体育館を備えた施設で1971年の建設。市によると、展示の内容が開設当時からあまり変更がなく老朽化が進み、耐震補強を行った場合1億4000万円かかるという。上越科学館や星のふるさと館など代替施設があることなどから廃止とされた。ただ、年間7万7千人の利用があることから、議員からは再考を求める意見も出た。隣接する交通公園とゴーカートのコースは今回の廃止の対象にはなっていない。

昨年策定された再配置計画では991施設を利用実績や市民ニーズ、維持管理費などの観点から点数付けして、336施設が継続、476施設を廃止を含む再配置検討、179施設が譲渡検討とされている。

本年度中に廃止とされた19施設

▽上越青少年文化センター(直江津)▽武道場(直江津)▽保倉野球場(保倉)▽中川地域生涯学習センター体育館(安塚)▽伏野地域生涯学習センター体育館(安塚)▽須川地域生涯学習センター校舎棟(安塚)▽浦川原霧ケ岳公園遊具・管理棟(浦川原)▽あさひの里田麦ぶなの森園キャンプ場(大島)▽牧ふるさと村自然と憩の森ロッジ・バンガロー(牧)▽牧第2体育館(牧)▽牧国民運動場(牧)▽吉川物産館(吉川)▽板倉北部運動公園テニスコート(板倉)▽板倉郷土館(板倉)▽清里開発総合センター(清里)▽三和西部テニスコート(三和)▽三和ジュニア創作館(三和)▽山海荘(名立)▽名立北地域生涯学習センター校舎棟(名立)

民間への譲渡検討とされた4施設

▽向橋パークアンドバスライド(金谷)▽柿崎上下浜海岸駐車場(柿崎)▽寺野地区冬期集落機能維持管理センター(板倉)▽筒方地区冬期集落機能維持管理センター(板倉)

*公の施設の再配置計画などをまとめた上越市のページ
http://www.city.joetsu.niigata.jp/soshiki/gyoukaku/seibi-saihaiti.html