上越市出身の落語家、瀧川鯉橋(たきがわ・りきょう)さん(41)の真打ち昇進が、このほど決まった。2012年3月18日の人気テレビ番組「笑点」では、同じく真打ち昇進を決めた7人の落語家とともに壇上に上がり「上越市の直江津出身です」と自己紹介した。
鯉橋さんに真打ち昇進の感想などについて、電話インタビューした。
─3月18日に「笑点」では少し緊張しているように見えましたが。
鯉橋 ちょっとどころか、今まで生きてきた中では一番緊張しましたね(笑)。見ていた方から多くの感想をいただきまして、恥ずかしい限りです。
─今年は何人が真打ち昇進を決めたんですか
鯉橋 今回は落語芸術協会という私が所属しているところから5人、落語協会から3人です。
─入門されてから14年で真打ということですが、同じ上越市出身の三遊亭白鳥さんも14年です。だいたいこのくらいかかるわけですか。
鯉橋 だいたい標準的だと思います。
─春風亭鯉昇(りしょう)師匠の門を叩いたのはどういうきっかけからですか。
鯉橋 落語は元々好きだったもので、ラジオで鯉昇師匠の落語を聞き、学生のころに「入るならこの人だな」と思いました。それで25歳のとき、自分の生活が非常にだらけておりましてね、「こりゃいかん」と。生計が立っても立たなくてもチャレンジして、なんにもやらないで諦めるよりはいいと思いました。
─それが平成10年4月ですか。
鯉橋 実際に入門するのは平成10年ですが、門を叩いたのは平成8年ですね。
─前座では鯉奴(こいぬ)というお名前でしたね。前座の場合は、みなさん貧乏されているという話を聞きますが。
鯉橋 そうですね。前座の給料は1日1000円なもんで、毎日寄席にいっても3万円ですから。
─二ツ目には平成14年に昇進し、瀧川鯉橋さんに改名されまして、以降は上越市へも度々訪れて、「上越名人会」などで落語を聞かせていただきました。市内の小学校などに来られたり、母校の直江津高校でも落語を披露されましたが、閉校になってしまいましたね。
鯉橋 大河ドラマの「天地人」をやっているころ、文化祭に伺いました。閉校して校歌が変わっちゃうというのが残念ですね。同窓会にも二ツ目になってから参加できるようになりました。そういう場に出ると、ことさら残念な気持ちが強くなるものです。
─直江津の祇園祭にも来られていますね。中央1ですから「あけぼの町」になるんですか。
鯉橋 そうですね。御餞米奉納はまだですけれど。3年に1回ぐらい参加させてもらっています。
─いまは古典落語を中心のようですが、これから目指すものは。
鯉橋 まだまだ分からないことが多すぎて、これからなんですが、聞いていただいた方々に和んでもらえるような落語をやっていきたいですね。元々ある古典の中に自分の色をどうやって出していけるかというところが勝負だと思います。
─同じ上越市出身の三遊亭白鳥師匠との接点は?
鯉橋 所属している協会が違うので、なかなかお会いする機会がないんですが、7月20日にリージョンプラザ上越でやる昇進の襲名披露公演で、白鳥師匠から出ていただきます。師匠の鯉昇にも来てもらいます。
─上越の方にメッセージを
鯉橋 地元の方々にたいへんお世話になりまして、この度昇進いたします。ありがとうございます。今の忙しい世の中っていうのは私はどうも苦手なんですが、落語を聞いてゆったりとした気持ちになっていただければ、ありがたいなと思います。皆さんも機会があれば、落語にふれてみてください。
─襲名披露興業でお会いできるのを楽しみにしています。
*7月20日の襲名披露公演の詳細は未定。
【瀧川鯉橋さんについて】
・生年月日/昭和46年1月31日
・出身/新潟県上越市
・本名/高原 隆
・芸歴
平成10年4月 春風亭鯉昇に入門、前座名は鯉奴(こいぬ)
平成14年6月 二ツ目昇進、改名して、瀧川鯉橋
平成19年2月、第17回北とぴあ若手落語家競演会〈主催:(財)北区文化振興財団〉で奨励賞受賞
平成23年2月、伝統芸能祭り第8回グランドチャンピオン大会〈主催:NPO法人四谷伝統芸能振興会〉で優勝
・得意ネタ
「だくだく」「こんにゃく問答」「時そば」