儀明川で流された男性、連携プレーで助かる

2012年3月7日午後5時すぎ、新潟県上越市の高田地区中心部を流れる儀明川に男の人が浮かんで流れているのを警備員が発見し通報、ビル工事の現場作業員らが加わって20人以上が追いかけ、連携プレーで川から引き上げた。男性は市内の病院に運ばれた。

「仰向けになって川の中央を流れてきた」と話す通報した警備員(クリックで拡大)
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通報したのは本町4の旧大和上越店解体工事現場にいた男性警備員(57)。「仕事を終え帰ろうとしたところ、二の辻橋上流で女の人が『人が流れてます』と叫んでいた。見ると、70歳ぐらいの男の人が、長靴をはいてつえを持ったまま仰向けで流されていた。すぐに通報し、『大丈夫か』と声をかけながら追いかけた」という。

儀明川は雨と雪解け水のため水かさが2m近くあり、普段より濁って流れは急だったという。

途中で本町5の再開発ビル(旧長崎屋)の警備員や現場作業員ら20人が加わり、追いかけた。警備員の男性(44)は「男の人は目の前でひっくり返ってしまい、うつぶせになって流されていった。作業員が腰に付ける安全帯を連結して川に入り、五の辻橋(本町6)を過ぎたあたりで、男性を引き上げた」と話す。

男性は少なくとも本町4から本町6まで、740m以上流されたことになる。

通報で駆けつけた上越消防の救助隊が、高田世界館(本町6)の裏付近で救命措置を施した。男性は呼吸をしているのが確認され、市内の病院に運ばれた。

儀明川で流された男性の経路

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