2012年はついに3年連続の大雪となってしまい、新潟県上越市の積雪は26年ぶりに2mを超えた。高田市街地の一斉雪下ろしも3年連続で行われた。
旧高田測候所(1923年開設)の記録を調べてみたら奇妙なことが分かった。過去に3年以上連続で2m以上降った年は3回あり、いずれも最後の年が一番大雪なのである。また、連続が途絶えた翌年は、平年より雪が少なくなっている。
3年以上連続した豪雪年
(1)1938年(昭和13年)~1940年(昭和15年)
1938年=236cm
1939年=230cm
1940年=261cm
(1941年=93cm)
(2)1942年(昭和17年)~1945年(昭和20年)
1942年=200cm
1943年=203cm
1944年=226cm
1945年=377cm……最深積雪第1位
(1946年=140cm)
(3)1984年(昭和59年)~1986年(昭和年)…いわゆる「3年豪雪」
1984年=292cm
1985年=298cm…最深積雪戦後第1位
1986年=324cm…最深積雪戦後第1位(更新)、観測史上3位
(1987年= 99cm)
(4)2010年(平成22年)~2012年(平成24年)
2010年=161cm…1月15日
2011年=153cm…1月31日
2012年=222cm…2月10日(26年ぶり2m超え)
(2013年=?)
2010~2012年の豪雪は「昭和の3年豪雪」ほどの雪の量ではなく、2mを超えたのは今年だけである。だが、地球温暖化が進んでいると言われ、自動車への依存度が高くなって、オール電化住宅の普及、コンビニやネットなど24時間サービスの日常化、グローバル企業の増加などの状況を考えると「平成の3年豪雪」と言っていいのではないか。
今年が連続豪雪の最終年だとしたら、来年は少雪ということになる。だが、4年連続の大雪だとしたら、今年以上の大雪になるかもしれない。