上越市立水族館のカワウソ「ムー」が大往生

新潟県の上越市立水族博物館で飼育されていたメスのコツメカワウソ「ムー」が2012年2月12日に死んだ。同館にやってきた2000年にミレニアム(千年紀)にちなんで、ミレ、ニア、ムーと愛称が付けられた3頭のうち最後の1頭。ムーの年齢は15歳11か月で、コツメカワウソの平均寿命が10歳ほどであることから同館では「老齢による寿命」とみている。

コツメカワウソのムー(2008年夏、上越市立水族博物館提供)
20120215ムー(08年夏ごろ)

ムーは200年6月、同館開館20周年を記念してほかの2頭ともに神奈川県藤沢市の江ノ島水族館(当時)からプレゼントされた。

2003年7月26日にニアが、2010年2月12日にはミレがそれぞれ死んだ。残ったムーは全国の水族館、動物園にいるコツメカワウソの中で長寿10位に入るほど長生きした。

同館では「ムーは前足でえさを食べるしぐさが可愛く人気があった。長く生きて市民を楽しませてくれたので感謝したい」としている。

同館では今後、代わりのコツメカワウソを用意するなどして飼育展示を検討している。