記録的な豪雪に見舞われている新潟県妙高市で2012年2月4日、雪下ろし支援に来ている県建設業協会や新潟市消防団などによる「雪下ろし隊」が旧新井市街地の学校や公共施設の除雪を行った。鉄筋コンクリート造りの公共施設は250cm~300cmの積雪に耐えられる設計だが、3日には積雪280cmを記録し、さらに降り積もるおそれがあることから、2006年の「平成18年豪雪」以来6年ぶりに雪下ろしをすることになった。
昨年1月に竣工したばかりの市立新井小学校の新校舎には約80人が集結。一度に屋根雪を下ろせないため、スノーダンプやスコップを使って上方から何段にも分けて下ろす「二段掘り」「三段掘り」で、背丈より高い雪の壁に挑んでいた。
作業を見守っていた近所の人は「雁木部分の雪の量がすごくて一度雪下ろしをしているが、屋根まで雪下ろしをするとは驚いた」と話していた。
「雪下ろし隊」は、同市内の業者だけでは雪下ろしの人員確保ができないため、県を通じて各団体へ人材派遣を依頼したもので、2日から支援活動を行っている。
4日は総勢438人が参加し、新井中央小、新井中、妙高市文化ホール、総合コミュニティーセンター、図書館などに分かれて雪下ろしをした。一日では終わらないため、4日も作業を継続する。