強い寒気による大雪で消雪用地下水の揚水量が増加し、地盤沈下のおそれがあるとして新潟県は2012年1月26日正午、上越市高田地区を中心とする規制地域に地盤沈下警報を出した。
県によると同日午前10時現在、上越市本城町(高田公園)の観測井戸の水位低下量が、警報発令基準を7
mを23cm上回った。また同市栄町の観測井戸は警報基準の8mにあと15cmに迫った。このため1月11日に出した注意報を警報に切り替えた。
高田公園の観測井戸で2.61cm、栄町で3.06cmの地盤沈下が観測された。
県と上越市は消雪用地下水を利用している業者や市民などに対し50%の揚水量削減を求めるとともに、あらかじめ定められた計画により、一部の道路で消雪パイプを停止して機械除雪に切り替えたり、散水量を削減する。
警報の発令は3年連続となる。