2011年12月24日、午前10時17分ごろ、新潟県妙高市白山町2の流雪溝に人の顔のようなものが見えると110番通報があり、意識不明の状態で同市白山町2の長崎儀武さん(77)が救助された。すぐに病院に搬送されたが死亡が確認された。
近所の人の話によると、長崎さんはスノーダンプを使って除雪作業をしていたところ、幅約50cmの流雪溝に落ち、グレーチング(蓋)とともに約15m下流に流されたとみられる。
流雪溝は、コンクリート製の水路に川の水を引き、雪の塊を下流に流して排雪する施設。人力で雪を投入する必要があるが、家屋が密集している地域では大きな威力を発揮する。妙高市の旧新井市街地には網の目のように流雪溝が巡らせてあり、利用者で作る管理組合が水の配分を決めている。
同町内の流雪溝は午前9時から水が流れるため、近所の人が一斉に出て除雪作業をしていたが、長崎さんが落ちたことは誰も気が付かなかった。長崎さんは近所の人から作業を請け負って除雪作業をしていた。
同市新井地区では前夜から40~50cmの降雪があった。
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