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三遊亭白鳥師匠 初の落語小説評判に

8年前

新潟県上越出身の落語家、三遊亭白鳥師匠が初の小説「ギンギラ★落語ボーイ」を2011年11月、論創社(東京)から発刊した。

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主人公の二つ目落語家、銀月亭ピョン太は、新潟県佐渡ヶ島出身。古典落語への愛は人一倍なのだが、仕事がない超貧乏暮らしで、売れない焦りと仲間への嫉妬や羨望に明け暮れる毎日だ。

ある日、若手の登竜門、勝ち抜き落語会のトリで超大ネタ「芝浜」を演じている最中、ほのかな思いを寄せる興行主の娘・涼子から突然幕を下ろされる。「オナニーみたいな芸をやってもらいたくない」─出入り禁止の烙印を押され、足蹴りされる屈辱を味わう。

どん底に落ちたピョン太が、区の施設にたむろする一癖あるお年寄りや、ハチャメチャ新作落語の兄弟子・湖畔亭あひる、人気と実力を備えたお庭家花太郎など、さまざまな人との出会いを通じ、「お客さんに喜んでもらうために落語をやるんだ」と悟る。

だが、江戸っ子ではないピョン太が本当の落語を演じられるのか。練習のため池袋の西口公園でカッパの着ぐるみを着て練習中、とんでもない事件に巻き込まれ、九死に一生を得る。その中で「あるがままに落語をする」という境地に達し、ピョン太は「落語新人王決定戦」に出場して決勝戦まで勝ち進む。果たして、ピョン太は優勝できるのか。

三遊亭白鳥師匠
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自身の修行時代や取り巻く人々を重ねあわせ、壮絶な落語家同士の駆け引き、人を笑わせることの難しさなどを、エピソードを交え赤裸々に書き綴っている。「スーパー寿限無」、「ハイパー初天神」といった自称『白鳥古典』を展開している白鳥師匠が、「トキそば」をクライマックスに仕立てた、青春ど真ん中の落語小説だ。

書評やブログなどで好評を得ており、落語家を目指す人、落語ファン必読の書。340ページ、定価1680円。著書は創作落語集「砂漠のバー止まり木 」(講談社)に続いて2冊目。

◇三遊亭白鳥公式サイト
http://niigata89.web.infoseek.co.jp/
◇YouTube 3題話「直人饅頭」
http://youtu.be/nK0eclEhpX8
◇YouTube 3題話「殿様と海」
http://youtu.be/PWosuzQ8qh8