暴力団排除で観桜会露店への対応も検討

新潟県上越市の村山秀幸市長は2011年12月8日、市の事業などからの暴力団の排除を定める市暴力団排除条例を早ければ来年の市議会6月定例会に提案する方針を示した。また市は、来年4月の高田城百万人観桜会などのイベントで、露店出店者に対して暴力団との関係を排除する何らかの対応を検討していることを明らかにした。

市議会本会議で中川幹太議員(市民ネット改革)の一般質問に答えた。

今年8月に施行された県暴力団排除条例を受けて、県内の市町村でも条例制定の動きが進んでおり、約20市町村が年度内に制定する見通しとなっている。また条例とは別に、祭りなどのイベントで、主催者が出店者に対し、暴力団と関係がない旨の誓約書の提出を求め、誓約書をもとに警察に照会するなどの動きも進んでおり、隣の妙高市では11月の報恩講(おたや)で行われた。

ただ、上越市の観桜会は毎年約300以上の露店が並ぶ大規模なイベントのため、事前に誓約書提出を求め警察への照会を行った場合、時間がかかり過ぎるなどといった課題もある。このため、市は、どのような方法で実施可能かなど詳細を警察と協議しているという。

毎年約300の露店が出店する高田城百万人観桜会(2011年4月17日撮影)
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村山市長は条例について「いずれもにしても早く状況を整理し、来年の6月議会、間に合わなければ9月議会に提案したい」と答えた。