新水族館は現施設駐車場が有力 庁内検討結果

上越市は2011年12月6日、新水族博物館建設に向けた庁内での検討結果を市議会文教経済委員会で報告した。報告によると、立地場所は現水族博物館西側にある同館第一駐車場が有力で、開設時期は北陸新幹線が開業する2015年春から1年以内が望ましいとしている。来年度から専門家や市民の参画を得て詳細な検討を進める。

庁内での検討の結果、実現可能性が高いとされた現施設西側の駐車場
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現在ある水族博物館は1980年に建てられたもので老朽化も進んでおり、木浦正幸前市長時代の2006年度には市が新たな施設の基本計画を策定したが、財政上困難として凍結された。しかし、新水族博物館の整備検討は村山秀幸市長の公約でもあり、昨年8月から庁内で検討を進めてきた。

庁内検討の結果、場所は現施設西側にある第一駐車場での実現可能性が高いとされている。事業費は施設建設費で最大約63億円を想定しており、財源としては合併特例債の活用を検討している。詳細な条件について経営コンサルタントなどを活用して整理を進めた上で、来年度には有識者や市民による検討委員会を設置し、基本的な計画を策定する。

議員からは「新幹線開業1年以内のオープンではなく、開業に間に合わせるべきではないか」「やるなら全国から集客できる施設にしなければならない。東京から2時間かけて人が来るような集客力を持ちうるものが必要」「人口が減る中、大きな賭けではないか」などさまざまな意見が出た。