高田公園のハス、立ち枯れ原因は「カビ」

「東洋一」として親しまれている高田公園の堀のハスに、葉が立ち枯れる被害が出ていることについて調べていた上越市は2011年7月28日、原因はカビの一種であることを明らかにした。同市都市整備課は「症状は治まってきており、被害が広がる心配はなく、はすまつり期間中は美しい花を楽しんでもらえる」と話している。7月29日から8月21日まで、同公園で上越はすまつりが行われる。

症状が治まり、回復してきたという北堀のハス
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同公園では北堀西側で葉や茎が黒ずんで縮んだようになり枯れていく被害が例年より目立ち、一部では葉がまったくない部分もあった。このため市は現状を確認し、千葉県佐原市の専門家に写真を送るなどして見解を求めたところ、カビの一種「ハス炭疽(たんそ)病」であることが判明した。

同課は天候やハスの状態、風通しの悪さなど複合的な要因で病気が出やすい状況になったとみている。専門家からは「梅雨が明け、風が通る状態になったため、それほど気にしなくていいのでは」との見解を得たという。同課は「被害のピークは7月上旬。現在は新芽が伸びて回復している傾向にある」と話す。

今後も観測を続け秋以降、レンコンを掘り返し症状や土壌の状況などを確認する方針。

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