上越で強風被害 幼児ら2人けが

2010年12月3日午後3時ごろからの強風で、上越市内では作業所が倒壊したり、建物の屋根がはがれるなどの被害が出たほか、風にあおられ転倒するなどして2人がけがをした。

街路樹のヤナギが折れて倒れ、道路をふさいだ(北城町1のオーモリラーメン近く、午後4時撮影)
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新潟地方気象台によると、発達した低気圧の影響で冬型の気圧配置が強まり、強い風が吹いた。高田では午後4時10分、最大瞬間風速27.1mを記録した。

上越市や上越消防によると、福橋ではラーメン店駐車場に停車していた車に風で飛んできた看板が当たり、車のガラスが割れ、中に乗っていた2歳の男児が頭や右手を切るけがを負った。また大潟区九戸浜の鵜の浜人魚館では83歳女性が玄関から出ようとした際に強風にあおられ転倒し、腰から尻の辺りを強く打ち、骨折したしたもようだ。

建物は住宅や作業所などが屋根がはがれたりシャッターが壊れるなどの被害が8件確認されている。このうち柿崎区では作業所が全壊し県道が一時通行不能になったほか、マリンホテルハマナスでは2階窓ガラス1枚が割れた。

また街路樹が折れたり、看板が倒れて車に当たるなどの被害も複数報告されている。北城町1のオーモリラーメン近くでは街路樹のヤナギが風で折れ、一時道路片側をふさいだ。

鉄道もJR信越線などで運転見合わせや、遅れ、運休が相次いだ。