お坊さんが黒い袈裟を着た姿で、ギターやキーボードを演奏しながら、「戦争をしない」ことを歌で訴えるライブコンサート「アイ LIVE ９条！」が、2010年10月20日、上越市寺町2の高田別院本堂で行われた。
高田別院本堂で行われたコンサート
＝動画（本堂でのライブの模様） ５分４６秒＝
本堂をステージに演奏したのは、いずれも真宗大谷派の住職で、熊本県出身の近藤龍麿さん（ギター、ボーカル）と、愛知県出身の天白真央さん（キーボード、ボーカル）の2人。
オリジナル曲のほか、「戦争を知らない子供たち '83」「さとうきび畑」「戦争は知らない」「一本の鉛筆」などの反戦、平和の曲を歌った。
途中、「アメージング・グレース」の演奏にのせて、同コンサートを主催した「真宗大谷派・不戦決議が広がる会」の金子光洋会長が「真宗大谷派不戦決議」を朗読した。
真宗大谷派では、戦後50年目の節目を迎えた1995年に「不戦決議」を採択した。過去に仏法の名を借りて檀家の青年たちを戦地に赴かせた過去を懺悔し、民族や宗教などの相違を越えて戦争を許さない誓いを決議したもの。憲法第九条の精神を尊重した「真宗大谷派・九条の会」も立ち上がっている。
金子会長は「大谷派だけではなく、上越市民など多くの人に不戦決議を知ってもらおうと開催した」と話していた。
