官公庁などの仕事始めの2010年1月4日、村山秀幸上越市長は職員に対して年頭の訓示を行った。P.ドラッカーなどの言葉を引用しながら「今年は『責任と挑戦』という気持ちで市民と向き合い新しいまちづくりに取り組みたい」と訓示した。
市町村合併から6年目の今年、国も地方も厳しい財政状況にあることを背景に、市民や仕事に向き合う姿勢として次のように訓示した。村山市長が「この(年末年始の)休みに考えたこと」だそうだ。
まず引用したのは「今求められているのは新たな責任の時代である」(2009年1月のオバマ米大統領の就任演説)
村山市長は「責任というのは、果たさなければならないものというだけでなく、他者から求められているもの対して用意をすることだということが分かった。順風満帆の時代に他者と寄り添うことは非常に容易だが、厳しい状況にある他者に本気になって寄り添うことできるか問われる時代になってきた」と解説した。
続いて「成長に必要なのは責任である。あらゆることはそこから始まる」(P.F. ドラッカー「非営利組織の経営」)
「一人ひとりが責任を果たし、取るということは自らに対する見方を大きくすること、自らを大きくすることだと私自身理解した」と紹介。
最後に「挑戦」については数年前テレビで見たという野茂秀雄投手の言葉。「挑戦することにより成功も失敗もあるが、挑戦しなければ何も始まらない」。
約2000人いる市職員のうち、議場に集まった係長級以上の約350人に対して村山市長は「それぞれの立場で『責任と挑戦』を続けてください。私自身が皆さんと一緒になって、皆さんの先頭に立って『責任と挑戦』をし続けることを誓います」と呼びかけた。