500万円の絵も! 斎藤真一の51点上越市へ寄贈

盲目の女性旅芸人、高田瞽女を描いた斎藤真一画伯(1922~94)の作品を収集している北海道恵庭市の会社員、池田敏章さん(61)が2011年5月30日、瞽女を中心とした油絵51点を上越市に寄贈した。中には今月中旬に放送されたテレビ東京系列「開運! なんでも鑑定団」で500万円の値がついた作品も含まれている。

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斎藤画伯は最後の高田瞽女親方、杉本キクイさんを訪ね、10年間上越に通って瞽女を描いて注目された。500万円の値がついたのは瞽女の表情を描いた「あげ石瞽女・神保瞽女一覧」。5月17日に放送され、出演した池田さんは250万円と予想したが、鑑定結果はその2倍だった。

きっかけは2010年10月に上越市内で開かれた斎藤画伯のコレクション展。この模様を報道を通じて知った番組の制作会社から出演依頼があったという。

池田さんは、これまで29年前から収集活動を始め、油絵や版画など約160点を収集。過去に上越市内で開かれた斎藤画伯の作品展にも所蔵品を提供してきた。

最近は作品を寄贈しようと、画伯の出身地、岡山などゆかりのある地を探していたが「高田瞽女の文化を保存・発信する会」(市川信夫会長)といった市民団体などが熱心に活動しているとして上越市を選んだ。

斎藤画伯の代表的な絵を市に寄贈した池田さん(左)と、村山市長
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 池田さんは、市立総合博物館で市川会長ら同席の下、村山秀幸市長に作品の目録を手渡し「斎藤真一の瞽女に対する思い入れを未来に残したいと思った。瞽女の文化に発信してほしい」と話した。

作品は当面、総合博物館に保管される。「保存・発信する会」では「市が所有する町家を美術館にして斎藤画伯の作品を展示したい」と話している。