驚きの300円定食!旬の材料で手作り

高田駅から数分の立地で、100円玉3枚で定食が食べられる所があるとは驚き。それも旬の素材を使った手作り料理なのだ。ただし、毎月1日、11日、21日の3回しかやっていないので、手帳やカレンダーに記入しておかないと忘れそうだ。

町家を利用した「おしゃべり処 よってきない」
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上越市仲町6の雁木通りにある町家の1階「おしゃべり処 よってきない」 である。普段は民家であるが、月3日だけ1階の3室を開放している。のれんと、大きな提灯が目印である。

2006年4月に、家の中に閉じこもりがちな中高年や高齢者に気軽に集まってもらい、おしゃべりできる場を提供しようと、同町内の主婦8人が始めた。

代表の上村ヨネさんは「いつやめてもいいと思っているうちに今年で5年目になった。材料を持ち寄って、おしゃべりしながら楽しく料理を作っているので長続きしているのかもしれない」と話す。

楽しく料理を手作りする皆さん
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 定食は50食程度を用意する。前日から材料を仕込んだりするほか、当日も午前9時ごろから作り始める。家から出られない町内の一人暮らしの高齢者には、配達もしている。

2010年9月1日の定食
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 1月と8月は休むため、9月1日は後半の再開の日。この日のメニューは、鮭のムニエル、ナスの煮びたし、冷やしおでん、トウガンのレモン甘煮の4品。このほか大皿に自家製の漬物がどっさりあるし、ご飯とみそ汁が付く。この日はナスとミョウガのみそ汁だった。

どれもベテランの主婦が作った味自慢。どれもおいしく、隣の客との話も弾む。「トウガンのレモン甘煮のレシピ教えて」という人には、スタッフが丁寧に作り方とコツを教えていたし、冷やしおでんを土産にしたいというリクエストにも応えていた。

支払いはテーブルの上にあるかごに300円を入れれば良い。食堂ではなく、あくまでも材料費という名目である。

正午前から続々と常連の老若男女が集まり始め、おしゃべりもにぎやか。ピーク時には15人ほどになった。もちろん、町内の人だけでなく、誰でも利用できる。

アイス抹茶もおいしい(100円)
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 お茶はセルフサービス。抹茶、コーヒーは100円で飲むことができる。

エアコンはないが、すずしい風が風鈴の音とともに町家の中を通り抜ける。町家の良さが実感できる空間である。

開設時間は午前10時~午後3時。


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