上越地方では「車校」派が多い（写真・上越自動車学校）
自動車学校のことを略して何と呼ぶか。上越地方は「車校（シャコウ）」と呼ぶ人が多い。中・下越では「車学（シャガク）」と呼ぶので、新潟市の大学や専門学校に進んだ上越の学生は驚くという。
県内に38ある自動車学校を地域ごとに調べたところ、中・下越、佐渡は「車学」で、米山峠を堺にして糸魚川を含む上越地方が「車校」と呼んでいることが分かった。
「車校」の範囲は西は県境までで、富山県に入ると略さず「自動車学校」と呼ぶことが多く、一部では「自校（ジコウ）」とも言う。
上越から長野県に入ると、長野市などの北信地方では上越と同じ「車校」が大勢を占める。長野県でも他の地域では「自校」とも呼ぶようだ。
全国的には「自動車学校」や「教習所」、「教習」が優勢。変わったところでは、北海道の一部で「自学（ジガク）」、秋田では「自車学（ジシャガ）」、沖縄では「自練（ジレン）」と呼ぶ地域もあるらしい。
ブログなどを調べてみたら、「車校」は、北海道（一部）、秋田、石川、愛知、大阪、岐阜、山口、福岡、大分、宮崎などでも使われている。県内では「車学」派が優勢だが、むしろ全国的には「車校」派が多いようだ。
また、略称は高校生が10～20年ほど前に使い始めて徐々に広がっていったらしい。
